人質司法

刑事弁護

【人質司法】裁判官も自白を強要したいわけではないけれども

シンポジウム「人質司法を考える」 「人質司法」という言葉があります。 罪を認めなければ長期間にわたって身体拘束されるという日本の刑事司法の実務運用は、被疑者・被告人の身体を人質にして有罪判決を獲得しようとするものだとして「人質司法」と呼ばれ...
刑事弁護

勾留延長の最後の一日問題

前置き 前回のコピペですが前置きです。 私は、被疑者被告人に有利な判断をする傾向があったわけではありません。あくまで中立・公平な裁判を心がけていました。 もっとも、一人の法律家として、様々な法的見解を持ちます。それは、被疑者被告人にとって有...
刑事弁護

接見禁止抑制論と段階的身体解放

前置き 前回のコピペですが前置きです。 私は、被疑者被告人に有利な判断をする傾向があったわけではありません。あくまで中立・公平な裁判を心がけていました。 もっとも、一人の法律家として、様々な法的見解を持ちます。それは、被疑者被告人にとって有...
刑事弁護

初犯の薬物犯罪における勾留の要否

前置き 私は、被疑者被告人に有利な判断をする傾向があったわけではありません。あくまで中立・公平な裁判を心がけていました。 もっとも、一人の法律家として、様々な法的見解を持ちます。それは、被疑者被告人にとって有利なものもありますし、不利なもの...
冤罪

今西貴大さんの事件に見るえん罪の構図ー印象操作と予断(バイアス)

今西貴大さんの1審有罪判決は、捜査機関によって与えられた虐待親との印象操作によって、事実認定者に強い予断が与えられたからである。そこにはえん罪の構図が浮かび上がっている。
可視化

自白と取調べの歴史(江戸時代)

江戸時代において有罪判決は原則として自白がなければ下せないことになっていました。 高野 隆. 人質司法 (角川新書、2021年)Kindle版No.1794 私はこのことを今まで知らず、この一文を読んだときに衝撃を受けました。 「自白は証拠...
刑事弁護

人質司法の実態―黙秘と勾留延長

2020年1月9日、森雅子法務大臣(当時)は、カルロス・ゴーン氏の会見直後に臨時記者会見を開いた。日本の刑事司法制度への批判に対し、 「人質司法」であるとの批判がなされましたが、…我が国の刑事司法制度は、個人の基本的人権を保障しつつ、事案の...