季刊刑事弁護の新人賞を受賞しました

刑事弁護

この度、私と弊所の湯浅彩香が季刊刑事弁護の新人賞をいただくことになりました。

決定!第21回季刊刑事弁護新人賞 - 現代人文社
季刊刑事弁護や刑事法をはじめとする法律や社会問題に関する書籍を出版

事務所内外の周りの温かいご指導のおかげです。

どうもありがとうございました。

弁護士登録3年以内に受任した事件で弁護士登録5年以内の弁護士ということで新人賞への応募資格は満たしていたものの、弁護士になる前に裁判官をしていたので「新人」として応募することについて若干迷いました。しかし、今回の受賞によって元裁判官・元検察官にとっても新人賞の途を拓くことができたのはありがたいことだと思っております。

季刊刑事弁護116号で元裁判官としての弁護活動についてお話ししたとおり、法曹三者が互いに尊敬し合ったうえでの活動や、元裁判官・元検察官の知見を活かした多様な活動が行われることを期待しているところであり、そのような刑事司法実務の礎になることができれば嬉しいです。

季刊 刑事弁護116号 - 現代人文社
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受賞した刑事弁護レポートの題材となったスナック喧嘩犯人誤認事件は、私自身も犯人に見間違えられてしまうかもしれないし、犯人を見間違えてしまうかもしれないなどと、冤罪の危険を非常に身近に感じた事件です。

依頼者の男性の受けた理不尽や、冤罪原因が放置され冤罪が再発されてしまうことへの不安について、一人でも多くの方々に知っていただければと思います。

この事件については冤罪Fileに取り上げていただいたほか、本日Newspicsのトピックスにて事案概要を「【実録】喧嘩を止めたら容疑者にースナック喧嘩犯人誤認事件」として書かせていただきました。刑事弁護人だけでなく、一般の方に対しても冤罪の理不尽さや身近さを伝えることができればと思っております。

受賞した刑事弁護レポートについては、来年の季刊刑事弁護に掲載される予定ですのでぜひご参照ください。

今後も、弁護技術や冤罪研究などの各方面において精進したいと思います。

引き続きご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

※冒頭の「無罪」画像は参加賞でいただいたものを自室に飾りました!

投稿者プロフィール

西愛礼
西愛礼
2016年千葉地方裁判所判事補任官、裁判員裁判の左陪席を担当。2021年依願退官後、しんゆう法律事務所において弁護士として稼働。冤罪の研究及び救済活動に従事。イノセンスプロジェクトジャパン運営委員。日本刑法学会、法と心理学会所属。