秋田真志

刑事弁護

裁判所が田渕大輔検察官による「陵虐」行為を認定ー検察官が犯罪しても不起訴か?

大阪地裁は、プレサンス元社長冤罪事件における元特捜部の田渕大輔検察官の可視化された取調べについて、付審判決定で、その取調べは特別公務員暴行陵虐罪に該当するとして、犯罪の成立を認めた。現職検察官の違法取調べを認定しており、由々しき事態である。
刑事弁護

取調べを受けることになったら ―取調べを受ける心がまえについてー全面改訂しました!

取調べを受けることになったら、どうすればいいでしょうか?取調べを受ける心がまえを全面リニューアルしました。
刑事弁護

判例時報2532号「SBS/AHT仮説をめぐる日本と海外の議論状況」

判例時報2532号「SBS/AHT仮説をめぐる日本と海外の議論状況」は、SBS/AHT仮説をめぐる国内外の議論状況を俯瞰したものである。日本での認識や議論はなお不十分であり、議論の素材となることが期待される。
人質司法

今西貴大さんの事件に見るえん罪の構図ー印象操作と予断(バイアス)

今西貴大さんの1審有罪判決は、捜査機関によって与えられた虐待親との印象操作によって、事実認定者に強い予断が与えられたからである。そこにはえん罪の構図が浮かび上がっている。
刑事弁護

プレサンス国賠訴訟の代理人意見書-刑事証拠の取扱いについて

西愛礼弁護士の報告のとおり、2022年6月13日、山岸忍さんが国を相手取った国賠訴訟の第1回口頭弁論が開かれた。山岸さんの意見陳述の後、代理人らも口頭意見陳述を行ったが、そのうち、刑事証拠の取扱い部分を引用しておきたい。以前にも述べたとおり...
刑事弁護

取調べの立会いをめぐる裁判所の奇妙な姿勢

私たちが古田国賠訴訟と呼んでいる事件がある。愛知県弁護士会の古田宜行弁護士が、依頼者の在宅取調べで弁護人立会いを求めたところ、依頼者が逮捕されてしまったという事案である。後に、この依頼者は、古田弁護士の弁護活動により無罪となった。無罪確定後...
プレサンス元社長冤罪事件

刑事証拠の目的外使用禁止をめぐって-権力の違法と国民の知る権利

国民は違法な権力行使の実際を知る権利がある。刑事訴訟法281条の4の証拠の目的外使用の禁止規定は、見直しが必要である。
刑事弁護

黙秘するにはどうすればよいのか?ー被疑者心理を中心に

これまで黙秘権について述べてきたが(①②)、若手の弁護士から、「依頼者に黙秘を勧めても、黙秘してくれない」との嘆きを聞くことがある。 実際、「黙秘した方がいいですよ。黙秘してください」とアドバイスしただけでは、依頼者が黙秘してくれるはずは...
取調べ

プレサンス事件の無罪確定!なぜ、大阪地検特捜部は、可視化している中で自白強要をしたのか?ープレサンス事件の謎

検察官が、正式に控訴を断念し(2021年11月11日各紙報道)、山岸さんの無罪が確定した。 1 取調室を監視する録音・録画装置 録画画像からすれば、大阪拘置所の取調室は、10畳ほどはあろうか。警察署の狭い取調室とは異なり、それなりの広さ...
刑事弁護

なぜ、大阪地検特捜部は再び誤ったのか?-プレサンス事件 供述への過度の依存と客観証拠の軽視

大阪地検特捜部が起訴したプレサンス前社長山岸忍さんに、無罪判決。特捜部は、厚労省元局長事件と同じ過ちを繰り返した。