刑事弁護

刑事弁護

取調べの立会いをめぐる裁判所の奇妙な姿勢

私たちが古田国賠訴訟と呼んでいる事件がある。愛知県弁護士会の古田宜行弁護士が、依頼者の在宅取調べで弁護人立会いを求めたところ、依頼者が逮捕されてしまったという事案である。後に、この依頼者は、古田弁護士の弁護活動により無罪となった。無罪確定後...
プレサンス元社長冤罪事件

【プレサンス元社長冤罪事件】山岸忍氏のコメント(3月29日)

2022年3月29日、プレサンス元社長冤罪事件に関し、山岸忍氏は刑事告発、検察官適格審査会審査申立、国家賠償請求訴訟の提起を行いました。報道機関に公表した山岸氏のコメントは以下のとおりです。プレサンス元社長冤罪事件について 無罪判決から5ヶ...
プレサンス元社長冤罪事件

刑事証拠の目的外使用禁止をめぐって-権力の違法と国民の知る権利

国民は違法な権力行使の実際を知る権利がある。刑事訴訟法281条の4の証拠の目的外使用の禁止規定は、見直しが必要である。
刑事弁護

黙秘を勧める際によく聞かれる質問とは?

「雑談には応じてもよいですか?」依頼者に黙秘を勧めたときによく聞かれる質問です。これまで、しんゆう法律事務所のブログ内では様々な切り口から黙秘権について取り上げてきました。まず大前提として、「なぜ黙秘なのか」については、こちらの記事をご覧く...
刑事弁護

黙秘するにはどうすればよいのか?ー被疑者心理を中心に

これまで黙秘権について述べてきたが(①②)、若手の弁護士から、「依頼者に黙秘を勧めても、黙秘してくれない」との嘆きを聞くことがある。実際、「黙秘した方がいいですよ。黙秘してください」とアドバイスしただけでは、依頼者が黙秘してくれるはずはない...
刑事弁護

SBS仮説は経験則か?

大作家の井上ひさし氏に、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく・・」で始まる名言があります。この冒頭部分はブログにぴったりとあてはまる名言だと思うのですが、これが私にはむずかしい。ならば絵や写真を使って視覚的に工夫しようと思っても...
刑事弁護

大阪弁護士会「法廷弁護技術研修」体験記

しんゆう法律事務所の弁護士は、弁護士会等の研修を講師側・受講生側の双方で積極的に参加しています。今回は、私が受講生側として実際に参加した大阪弁護士会主催の法廷弁護技術研修の体験記を書かせていただきます。弁護士会の研修は、1~2時間程度の講義...
刑事弁護

自白と取調べの歴史(江戸時代)

江戸時代において有罪判決は原則として自白がなければ下せないことになっていました。高野隆.人質司法(角川新書、2021年)Kindle版No.1794私はこのことを今まで知らず、この一文を読んだときに衝撃を受けました。「自白は証拠の王」という...
冤罪

「冤罪」とは何か

しんゆう法律事務所は刑事事件に積極的に取り組んでおります。 私自身も冤罪救済活動や冤罪研究に携わっている弁護士の一人です。 ここで、「冤罪」とは何なのでしょうか。
刑事弁護

人質司法の実態―黙秘と勾留延長

2020年1月9日、森雅子法務大臣(当時)は、カルロス・ゴーン氏の会見直後に臨時記者会見を開いた。日本の刑事司法制度への批判に対し、「人質司法」であるとの批判がなされましたが、…我が国の刑事司法制度は、個人の基本的人権を保障しつつ、事案の真...